2013年2月23日 少年法「改正」を考える連続学習会開催のご報告
子どもとどうかかわるか?Part1「被害と加害に向き合いながら」
と題して企画した2013年2月23日の連続学習会には、弁護士以外の参加者が50名に達し、弁護士の参加者、主催者側も含めると62名、定員70名の会場が狭く感じられるほど多くの皆さまにお集まりいただきました。
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勉強会前半では、佐賀バスジャック事件被害者の山口由美子さんのお話をお聴きしました。
自らが流した血で染まった周りを見ながら「少年は私の傷と同じくらい心が傷ついている」と感じたと山口さんは言います。事件当日の加害少年の状況やバス内部での様々な優しいやりとり、事件後の多くの人による支えや加害少年の心からの謝罪。それらと共に、時間をかけて事件に向き合い、加害者の被害性を埋めていくことの大切さを感じているとお話しされました。
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勉強会後半では、付添人活動をする弁護士の坪井節子さん、少年法の研究者の佐々木光明さんとのディスカッションを行い、孤立した状況を生きている当事者が繋がりを取り戻す大切さと、その制度的な役割を果たす少年審判について語られました。
その後の質疑応答では、会場からも積極的に発言いただき、充実した学習会になりました。
なお、学習会の内容を採録いたしました。詳細は下記サイトを御覧ください。
http://www.kodomo-hou21.net/_action/20130223.html
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お忙しい中、お集まりくださった皆様、本当にありがとうございました。
次回の連続学習会は4月18日午後6時半~、場所は2月と同じ、文京シビックセンターです。是非ご参加ください。
2013年4月18日 少年法「改正」を考える連続学習会のご案内
子どもとどうかかわるか?
Part2「子どもたちの声なき声を聴く」
お話:寺尾絢彦さん
(元家庭裁判所調査官/ミーティングスペース・てらお主宰)
参加者によるディスカッション:「少年法を生み出した理念って?」
日時:2013年4月18日(木) 午後6時30分~8時30分
会場:文京シビックセンター4階 シルバーホール(※東京メトロ後楽園駅より徒歩1分)
(詳細チラシ )
学習会の内容を採録いたしました。詳細は下記サイトを御覧ください。
http://www.kodomo-hou21.net/_action/20130418.html
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過ちを犯した子どもに向けられる社会の目は厳しく、少年法の新たな「改正」が持ち上がっています。
しかし、「非行」として問題が現れる以前に、虐待など非常に厳しい状況を生き、苦しみを抱えてきた子どもたちの現実を、付添人活動等をとおして実感しています。
子どもたちが追い詰められずに生きられるために、多くの人と一緒に考えたいと、連続学習会を企画しました。
Part2となる今回は、元家庭裁判所調査官の寺尾絢彦さんをお招きし、家庭裁判所の調査・審判の過程をとおして、おとなたちがどう関わることが、子どもたちが被害や加害、事件や自らに向き合うことにつながるのか、お話をうかがいます。
後半の参加者全員によるディスカッションでは、どうして少年法がおとなの刑事裁判とは別に生み出されてきたのか? 戦後憲法のもとで生まれてきたときの理念はなんだったのだろう? と探ってみたいと思います。
時間を戻すことができない、加害と被害があったという事実を前に、「償う」とはどういうことなのか。当事者ではない人に何ができるのか。一緒に考えてみたいと思います。ぜひご参加ください。 (参加費無料)