2013年7月20日 少年法「改正」を考える連続学習会のご案内
子どもとどうかかわるか?
Part3「非行と向き合うための対話」
お 話:いじめと修復的対話
山下英三郎さん
(元スクールソーシャルワーカー/日本社会事業大学名誉教授)
コメント:少年法『改正』問題にひきつけて考える
佐々木光明さん
(神戸学院大学教授)
日時:2013年7月20日(土) 午後6時00分~8時00分
会場:文京シビックセンター 3階 会議室1・2
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★過ちを犯した子どもに向けられる社会の目は厳しく、少年法の新たな「改正」が持ち上がっています。
しかし、「非行」として問題が現れる以前に、虐待など非常に厳しい状況を生き、苦しみを抱えてきた子どもたちの現実を、付添人活動等をとおして実感しています。
「子どもたちが追い詰められずに生きられるために」、多くの人と一緒に考えたいと、連続学習会を企画しました。
なお、学習会の内容を採録いたしました。詳細は「子どもと法・通信(2013年10月号)」に掲載されています。下記サイト(PDF版)を御覧ください。
http://www.kodomo-hou21.net/pdf/20130720.pdf
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★第1回目(2月開催)は、佐賀バスジャック事件被害者の山口由美子さんのお話をお聴きしました。
自らが流した血で染まった周りを見ながら「少年は私の傷と同じくらい心が傷ついている」と感じたと山口さんは言います。
事件当日の加害少年の状況やバス内部での様々な優しいやりとり、事件後の多くの人による支えや加害少年の心からの謝罪。
それらと共に、時間をかけて事件に向き合い、加害者の被害性を埋めていく大事さを感じているとお話されました。
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★第2回目(4月開催)は、元家庭裁判所調査官の寺尾絢彦さんから、「子どもたちの声なき声を聴く」というテーマでお話をお聞きしました。
「少年審判では、子どもたちが本当のことを語り、自分自身がこれからどんなことを目標にしていけばいいかに気づくことが重要。」
そして、そのために、時間をかけて子どもたちの言葉を引き出し、その言葉のさらに奥にあるものを見つけていくことの大切さを共有しました。
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★第3回目は、山下英三郎さんをお招きします。
山下さんは、スクールソーシャルワークに取り組み、その実践は、学校現場にも大きな影響を与えてきました。
現在は、修復的対話を通して、加害者と被害者の間で起きたことについて、平和的に解決する方法を紹介しています。
子どもたちを苦しめる重大な人権侵害、「いじめ」。その解決策として、警察権力の介入を求める声が聞かれます。
パート3では、子どもたちへの制裁ではなく、対話によって、子どもたちの抱えている課題を解決する道を皆さんと考えたいと思います。
ぜひご参加ください。 (参加費無料 申込不要)